サキュバス姉妹のお礼(1)
少し間が空きましたが、ようやく更新です。
いやあ、忙しかった(汗)
淫魔学園の続きを書こうと思ったんですが、思うように書けないので、こちらを同時並行で進めていきたいと思います。
いやあ、忙しかった(汗)
淫魔学園の続きを書こうと思ったんですが、思うように書けないので、こちらを同時並行で進めていきたいと思います。
「トロル、倒されちゃったね」
「うん、倒されちゃった」
とある国の、とある洞窟の奥。
二人のサキュバスの姉妹が目の前に広がる惨状を見下ろして会話していた。
緑色の、巨大なトロルが血を流しながら倒れている。それだけではなく、脳天が兜ごと強烈に砕けた屈強な戦士の死体が一つ、顔面が生々しく潰れた女魔法使いの死体が一つ、そしてところどころに殴られた痕があるものの、かろうじて息がある神官の少年が横たわっていた。
「多分この人たち王国のほうからトロル退治の依頼でやってきた冒険者だよ」
「トロルと相打ちになっちゃったんだね」
「でも良かったね、リリ。これでまた安心して暮らせるよ」
「そうだね、ララ。トロルに勝手に住み着かれて迷惑してたもんね」
「あとでこの人たちのお墓つくってあげようよ」
「うん。人間は嫌いだけどこの人たちは別だもんね」
「あ、でもこの神官の子は生きてるよ」
神官の少年は15歳くらいだろうか、非常に幼い顔立ちをしている。まだ冒険を始めて間もないぐらいだろう。比較的華奢で、とてもじゃないが戦闘に向いているとは思えない。
二人はこの美少年をじっと見つめていた。
「かわいいね」
「うん、かわいい」
「お礼、しなきゃね」
「うん、お礼お礼」
「どんなお礼にしよっか?」
「うーん、どうしよう?」
「まず精気をいただいちゃおう」
「わぁい、久しぶりのお食事だ」
「でもそれだと死んじゃうからお礼にならないね」
「あ、そっか」
「それにしてもこの子、人間にしておくのもったいないね」
「うん、もったいない」
「そうだ。精気を抜いた後、抜いた精気の代わりに闇のエキスをたっぷり入れて、身も心も魔族にしてしまうのはどう?」
「それナイスアイディア! でも、さっきのトロルみたいなのになるのはいやだなあ」
「それじゃあこういうのはどう?」
「どうするの?」
「闇のエキスと一緒に、女の子の素を入れるの。それでね……」
「うんうん」
「私たちの妹にしちゃおっか」
「うん、しちゃお!」
二人は和気藹々と少年を部屋の奥へと運んでいった。
「うん、倒されちゃった」
とある国の、とある洞窟の奥。
二人のサキュバスの姉妹が目の前に広がる惨状を見下ろして会話していた。
緑色の、巨大なトロルが血を流しながら倒れている。それだけではなく、脳天が兜ごと強烈に砕けた屈強な戦士の死体が一つ、顔面が生々しく潰れた女魔法使いの死体が一つ、そしてところどころに殴られた痕があるものの、かろうじて息がある神官の少年が横たわっていた。
「多分この人たち王国のほうからトロル退治の依頼でやってきた冒険者だよ」
「トロルと相打ちになっちゃったんだね」
「でも良かったね、リリ。これでまた安心して暮らせるよ」
「そうだね、ララ。トロルに勝手に住み着かれて迷惑してたもんね」
「あとでこの人たちのお墓つくってあげようよ」
「うん。人間は嫌いだけどこの人たちは別だもんね」
「あ、でもこの神官の子は生きてるよ」
神官の少年は15歳くらいだろうか、非常に幼い顔立ちをしている。まだ冒険を始めて間もないぐらいだろう。比較的華奢で、とてもじゃないが戦闘に向いているとは思えない。
二人はこの美少年をじっと見つめていた。
「かわいいね」
「うん、かわいい」
「お礼、しなきゃね」
「うん、お礼お礼」
「どんなお礼にしよっか?」
「うーん、どうしよう?」
「まず精気をいただいちゃおう」
「わぁい、久しぶりのお食事だ」
「でもそれだと死んじゃうからお礼にならないね」
「あ、そっか」
「それにしてもこの子、人間にしておくのもったいないね」
「うん、もったいない」
「そうだ。精気を抜いた後、抜いた精気の代わりに闇のエキスをたっぷり入れて、身も心も魔族にしてしまうのはどう?」
「それナイスアイディア! でも、さっきのトロルみたいなのになるのはいやだなあ」
「それじゃあこういうのはどう?」
「どうするの?」
「闇のエキスと一緒に、女の子の素を入れるの。それでね……」
「うんうん」
「私たちの妹にしちゃおっか」
「うん、しちゃお!」
二人は和気藹々と少年を部屋の奥へと運んでいった。